fulmando

ジムニーシエラ JB74W:デッドニング(静音化)計画 ④ フロア篇 - Fulmando Blog

ジムニーシエラ JB74W:デッドニング(静音化)計画 ④ フロア篇

2022.04.13 Wed | CAR

ついにラスボス、フロア。日も長くなり気温は最適、車を弄るには絶好の機会(チャンス)!だが、花粉の補助攻撃がきつい。

※あくまで個人の感想です。そして当方すこぶる耳が悪いです。
※施工方法もネット情報からの独学。もし間違えていたら教えてください。こっそり直します(笑)

戦果報告

防音:★★★★☆ 断熱:★★☆ 制振:★★★★ 難易度:★★★★☆
作業人数:1人 作業時間:20時間

ロードノイズはもちろん、制振で乗り心地が改善

ロードノイズの高音が抑えられて音がマイルドになりました。これは予想通りだったのですが、制振効果か道の凸凹やマンホールなどを踏んだ際の感触がかなりマイルドになった気が?いや、これは気のせいではない!

断熱効果に期待

ルーフほどではないですが地面からの熱もそれなりにあると思うので期待してます。今回の吸音材は密度がなく厚さも5mmと天井の半分なのでそれなりなんでしょうが。

作業はしんどく、時間だけでなくお金もかかる

単純に施工面積が広く、外すパーツも多いので思っていた倍はかかりました。
作業がひとりだったことも大きいですが、制振材を変にケチったのに結局足りなくなって買い足して期間が伸びてしまったのと、吸音材を丁寧に貼りすぎたのが原因です。どうせ隠れて見えなくなるんでほどほどでも大丈夫なんですが性格ですね。

ちなみに知人夫妻が丸1日で出来たようなのですが正直信じられないです。。まあ、あの二人ならできるとも思うのですけど。

作業内容

ざっくりと説明しますと、カーペットをはがす為にひっかかりのあるパーツやクリップを外します。そしてフロア(床)の鉄板に制振材を貼り、その上に断熱・防音材を貼って元に戻して完了。
シートを外す必要があるので、すぐ車を動かすことができない前提で作業してください。

オススメ】前席と後席と分けて作業する
青空駐車やスペースに限りがある方は一気に作業しないことをオススメします。運転できない時間が少なくできますので。

【注意】エアバックなどの電装系(カプラー)を外す必要があるのでバッテリーを外しましょう
エンジンを切ってすぐでなければ(帯電していない状態)大丈夫だと思うのですが、万が一ショートしてダメにするのも馬鹿らしいのでバッテリーのマイナス端子を外してから作業をオススメします。

エンジンルーム:バッテリーのマイナス端子を外し、万万が一のためゴム製のグローブで養生。

1. カーペットをはがす前準備

カーペットを外すにはシートやパーツを色々外す必要があります。静止画で見ても分かりづらく、言葉で説明するより動画のが分かりやすいので参考にしてください。

クリップ・ネジなど:小分けのケース(100均)を用意しておき場所によって分けると便利。模型でよくやる方法。

1-2. カーペットをはがす前に

カーペットがかかっていないところは制振材や吸音材を貼ってはいけない場所になりますのでマジックか何かで印をつけておきます。

助手席スカッフ:下の鉄板が剥き出し部分をマジックで印をつけます。しかし汚いですねー

2. カーペットをはがす

ようやっとカーペットをはがせます。こちらも動画を参考に。
一点だけ、インストルメントパネルセンタロア(窓などの開閉ボタン群)は完全に外す必要はないです。ここの中継クリップを外すのにかなり難儀し30分ほど格闘しましたが結局外せず無駄な労苦でした。

3. フロアを掃除、洗浄・脱脂

クイックルワイパーやハンドクリーナーで掃除し、養生テープで細かいゴミを拾います。きつい汚れはパーツクリーナー、それ以外はシリコンオフで脱脂しつつキレイにしていきます。床なのでルーフやドアよりは気を抜いても大丈夫(剥がれても致命的にはならない)ですが、きちんとするに越したことはないです。

4. 制振材を貼る

今回は制振の効果が大きいので奮発して「レアルシルト」にしました。「レジェトレックス」の倍以上の値段ですが、すべてこれにすれば良かったと思うくらい性能も施工性(汚れない)もよかったです。おまけに見た目も効きそう。

唯一の難点は圧着の判断がつきづらいこと。ここまでフルデッドニングするのであれば専用ローラーを買っておけばよかった。ヘラだけではとにかくしんどくキリがないです。

前席:スカスカに見えますがこれでもがんばりました。大きさは考えるのも面倒なので5cm単位に。
左前輪フェンダー:元々あった吸音材の下の隠れた部分(メーカー公認)は特にうるさい部分なので重点的に貼付。
後部座席・荷室:座席から遠いこともありちょっとケチったのですが、改めてみると結構スカスカですね。
右後輪フェンダー:ここはロードノイズに直結するのでもうちょっと貼ればよかった。

5. 吸音材を貼る

「エプトシーラー」の5mm厚を貼りました。思った以上に柔らかく効果があるか心許ない。これだけ柔らかければ10mmでもよかったと思いましたが、結論からいうと5mmでよかったです。フロアが意外と複雑に凸凹していたので、この薄さと柔らかさ、それにそこそこの粘着力がちょうど良く使いやすかったです。代償に強度は弱いので破れやすく上に乗る際はシートを敷くなど一点に負荷がかからないようにしてください。
貼り付けるのは手でも十分ですが、漏れが出てしまうのでローラーがあると確実に広い面積が貼付けられて便利。

前席:我ながら綺麗に貼りました。これ全部隠れてしまうんだぜ?信じられないだろ?
後部座席・荷室:何かあった時(あとで剥がす)を考えて適当に分割して貼付。画像では工具入れ箇所が裸のままですが余ったので手前側面以外すべて貼りました。5mm厚とはいえすこし収まり悪くなりました。
後部座席センサー?カプラー:潰して壊してしまいそうだったので、余ったペフシートで養生。転ばぬ先の杖ってやつですよ。

6. ニードルフェルトを隙間に詰める

友人からもらったニードルフェルトをBピラーと後輪のタイヤハウスに短冊状に切って詰めました。
結構、1㎡以上の大きなサイズでもらったんですが吸い込まれるようになくなっていきます。安いので買い足してもよかったんですが、思っていた以上に重かったのでやめておきました。

7. リアクォーターパネル、Bピラーもフロアと一緒に

早く終わらせたいと思いますが、リアクォーターパネルとBピラーも一緒にやった方が効率が良いです。何度も付け外しするとゆるくなりますし。Bピラーは単独でも外せると思ったのですが奥の方でコードが繋がっていたのでリアクォーターパネルを外す必要があります。

8. 元に戻す

逆の手順で元に戻していきますが、最初から時間が経って忘れてしまっているので、手順1の動画を復習し、作業の漏れやパーツを壊さないよう戻していきます。
カーペットはハンドブレーキを先に通すようにすると良いかも。すこし難儀しました。

トラブル

4-t. 【最難関】制振材救出

制振材の位置決めで誤ってタイヤハウスに落としてしまいました。。1枚くらいなら諦めもついたんですが、なんと2times!ああもうこれは取るしかないわと思ってからが長い。ひとつは針金にとりもち(ブチルの塊)をつけたもので割とすんなり釣り上げましたが、2つ目が強力でとりもちだけ吸い取られ今でもそのままです。結局、ホームセンターで「ピックアップツール」なるものを購入(1500円ほど)して取り上げました。今度はいつ使うんだろう?使う機会にも会いたくないけど使わないともったいないような。
養生大事です。先にニードルフェルトなんかを詰めておけば防げました。みなさまご注意を。

左後輪:これを取るだけでかなり時間とお金を費やしました。

4-t 5-t. 途中、素材足りなくなる問題

素材は買い過ぎたと思うくらいでちょうど良いと思います。というのも制振材はケチってしまって中途半端になってしまったし、吸音材はこれならまず大丈夫と思っていたけど、内張に貼りだすとすぐになくなってしまい、結果2度も追加購入。期間がかかったこともあってすごく時間がかかった印象でした。ご利用は場当たりではなく計画的に。