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ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド - Fulmando Blog

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

2017.04.19 Wed | GAME

ネタバレなしです。
※ある種ネタバレしているかもしれませんけど、PVが許容範囲なら大丈夫です。

なぜひと月も経ったこのタイミングかというと、昨日クリアしたからです。
正確には先週クリアしていたのですが、あるイベントのためラスボスがいるだろう場所に寄る必要があって、ちょっとした出来心で覗いてみようとしたらいきなりラスボスで、その勢いクリアしました。やはり一度クリアするとテンション落ちるのでじっくり楽しみたい方は近寄らないで我慢しましょう。で、昨日はほぼやることやって(それでも達成率50%……)のクリアです。

思い起こせば、発売日に購入してから平日は毎夜、土日はほぼ終日、4月に入ってからは年度末を過ぎたこともあって暇だったので平日でも嫁の冷たい視線に耐えながらハイラルを闊歩してました。仕事がもう少しで一段落する前にインフルエンザに罹ってしまってひーひー言いながら仕事をした後は1週間自宅軟禁状態なのもあり、この期間は特にずーとゼルダ。いったい何時間やってたんですかね?100時間は軽く超えているかと。あとで調べたら(マイページから分かる)215時間でした。

いい大人ですが、ゲームは定期的(主に任天堂の大作だけ)にやってました。仕事もあるのでキリのいいところや時間で止められたのですが、このゼルダは止めどきがない。インフルエンザになったのも、連夜、深夜2時3時4時とどんどん遅くまでやっていた(今でも2時まで。まったく懲りてない。。)のが原因かもしれません。インフルエンザなんて小学生のとき以来罹らなかったので相当疲れていたのかと。
普段、仕事が忙しい人は、その意味ではオススメしていいものか迷いますが、やるべきでしょう!

私事ばかりですね。ここから本題。
何がそこまで嵌まってしまうかというと「そこに違う世界がある(ように感じる)」ということに尽きる。

まず、人はもちろん敵キャラにも存在感がある。人は夜は寝て朝起きる、雨が降ったら雨宿り、敵キャラに会ったら逃げたり応戦したりする。また、それぞれ固有の名前があり、それぞれ悩みがあり解決するとご褒美がもらえる。でも、今作はあっと敵に敵キャラの方が魅力があって、昼はイノシシなどを追い回していたり、夜はたき火で談笑や喧嘩してたり、眺めているだけでも楽しく、本当にそこで生活してそう。これが、主要な敵キャラでなく、その辺にいる雑魚(というか主要な敵キャラっていないんですけど)。
そんな存在感があり魅力的な敵キャラですが、戦闘中もなかなか賢いというか面白い行動を起こす。たとえば味方を呼んで集団で攻撃したり、火があれば武器に火をつけて攻撃する。なかでも面白かったのが、味方を投げつける攻撃には笑いました。これはまだ一度しか見てない。
最初のころはまともにいっても返り討ちにあうので、いかに効率的に効果的に倒すかを考える。時にはこちらが悪役なのではないかというほど残虐な手を使う。というか使いたくなる。そんな自分に大丈夫かなと煩悶。というのも、敵キャラをモンスターではなく、別の人種と考えると複雑になるから。見た目が醜くければ(それも主観だし)殺しても良いってなかなかすごい考え方だなと。大航海(大虐殺)時代を想う。

そして、キャラクターだけではなく、フィールド(自然)にも自分がやったことに何かしら反応があるというのも大きな面白さのひとつです。これを説明するのに丁度良い動画があって、ゼルダとほぼ同時期に発売されたゼルダと似ている「Horizon Zero Dawn」というPS4のゲームの比較動画が分かり易いです。Horizonを堕としているような内容で怒られそうですが、こういうことです。
動画にはなかったのですが、空気感というか日々変わる天候、雨の表現(雨が降るとみんな雨宿りしてセリフも変わる。こういった細かい演出がにくい!)や風で波打つ草木の表現も秀逸です。また、控えめな音楽で、環境音を重視しているのもすばらしい。

ゼルダだけ見ていると十分キレイだと思ってましたが、Horizonすごいリアルですねー。まあ、表現方法の違いなので一概にどちらが良いかは比較できないけど、ただ、Horizonが写実的なだけに余計にハリボテ感が強くなっているのがなんとも皮肉。

どうして見た目をアニメ(ジブリ)調にしたのか、このようなリアル(良い意味で都合の良い)なことが出来たのか面白い動画があります。英語のプレゼン(スタッフは日本語でしゃべっているので分かります)で通訳が入る分、1時間半と長いですが、思ったことが大概できることの説明もあり、なかなか面白いプレゼンになってます。

システム面(ゲームデザイン)だけでも十分面白いのですが、ストーリーの見せ方も巧いです。
ストーリーは、いつものゼルダでよりシンプルな話ですが、見せ方が上手くいいスパイスにもなってます。何度か涙腺弱くなっているのもあってか、うるっと来ました。あくまで泣くのではなくうるっと。記憶のなくす→思い出すという話形もあって破綻せず違和感なく入れました。まあ、よくある話ですけど巧い。

もちろん不満がないこともないです。
例えば、操作方法やインターフェースでは?と思うこともありました。長い時間プレイするゲームなだけに、せめてコンフィグは出来るようにして欲しかった。許容範囲ではありますが。

具体的にいうと、まず操作方法では、スティックを押し込むという操作(しゃがむ、望遠鏡)があるのだけど、主にボス戦や乱戦など興奮しているときに間違えて誤操作してしまう。とくに「しゃがむ」は間違えたことに気付きづらく、「望遠鏡」も視点が主観に変わるので混乱が拍車。慣れればそういったことも少なくなったけど、良い場面なだけにゲンナリしました。押し込んみながらしゃがむで離せば戻るにすればよかったのに。ずっと押し込みながらはしんどいこともあるけど、この方が直感的でないですか?しゃがみながら歩くってしんどいし。あとジャンプ、ダッシュ、拾うのボタン配置もちょっと。

次にインターフェースですが、見た目のシンプルさを求めた結果なのか、操作の分かりやすさを求めた為か、大量にあるアイテムの選択が余計に面倒になっています。左右の操作でカテゴリを変えるのだけど、横一ではなく縦に2列に分けて欲しかった。これはやったことがある人なら、結構同意してもらえると思う。細かいことをいうと他にもあるけどキリがないので割愛。まあ、どれもこうなればより良かった程度なので致命的なものではないのです。

ロード時間が長いのだけは気になりました。今から購入するひとはすこしでも時間の短いダウンロード版をオススメします。1年は遊べるので売ることよりストレス無く遊び尽くすことを優先しましょう。待っている間、TIPSで間を持たせているのだけど繰り返しが多く、またネタバレ要素もある(主にストーリーには関係なくテクニック)ので賛否ありそうです。

長くなったのでまとめます。
個人的には初代ゼルダ(FC)に近い感覚のゲームでした。ストーリーを追うのではなく、世界を探索するゲーム。神々のトライフォース(SFC)でも時のオカリナ(N64)でもないです。オカリナはちょっと入ってますかね。あと風のタクト(GC)。まさかこの歳でこんなワクワクしながらゲームするとは思いませんでした。それくらい面白かったし没頭しました。
残念ながら、もうクリアしてしまったんですよね。まだやれることは残っているにしても、ちょっと作業っぽくなっちゃいますし、大体探索しちゃいましたので。DLC(ダウンロードコンテンツ)が夏と冬にあるので、それを楽しみにしたいと思います。

しかし、こんなの作ったらこの後どうするんですかね?今作の不満点を解消するだけでは驚かないけど、それもアリか。