はじめに
漫画は子供の頃(昭和)でも十分多かったですけど、今って膨大にありますし埋もれた名作ってすごくあると思います。それを掘り起こして、才能ある漫画家に還元できたらって思ったんですけど、調べるとドラマ化されたり、アニメ化されたりしてました。ほとんどアニメやドラマ観ないので。。ちょっとマイナーと題してますが、大手出版社から出ている時点で全然マイナーでもないですね。
順番は個人的なオススメ順。自然と上位の方が重い話になりました。やはり感情揺さぶられた方が記憶に残ってますし。気になる漫画があればぜひご一読ください。
EVIL HEART / 武富智
「友達も敵も、自分がつくるんだよ」 両親不在、高校生の姉と二人暮らしの少年・正木梅夫は、キレやすい問題児。中学入学をきっかけに合気道と出会い、徐々に心を開き始める梅だったが…。梅12歳・心の成長&合気道ストーリー、出会いの章。
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少年が主人公の合気道を題材とした作品。読むと合気道を習いたくなります。まあ、敷居が高いのでやらないですけど。全6巻(厚め)と1、2日あれば読み切れるちょうど良いページ数で老若男女どなたでも合う作品ですが、かといって薄い内容でなくむしろ濃く、人によっては暑苦しく感じてしまうかも。私は熱い漫画は好物ですのでどハマりしました。
20年ほど前の作品なので絵柄は古臭く感じるかもしれませんがまごう事なき快作。武富智さんの作品はどれも面白いので気に入っていただければぜひ。
クロコーチ / リチャード・ウー 、コウノコウジ
「彼は県警最悪の警察官です」
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県警・捜査二課に所属する黒河内圭太警部補。
彼は政治家や実業家らの醜聞を握ることで、莫大な権力を得た汚れデカ。
若きキャリア・清家はそんな彼を嫌悪するが、
実は黒河内には、誰もが想像しえない巨大な目的があった……!
ドラマ化までされたのでマイナーではなくメジャーなのかもしれないですが、陰謀論が好きな人にはたまらない作品。深いところまで入っている陰謀論者からは考察が浅いと鼻で嗤われるかもしれませんが。とにかく主人公の黒河内(クロコーチ)がとんでもなく、絵柄も相まって(損してるけど、作風には合ってます)最初は嫌悪感を持って読み進めるのがきついしれませんが我慢して読んでください。中盤(15巻)ほどから加速度的に面白くなっていきます。
この漫画、とにかくおじさんがたくさん出てくるのですが描き分けが出来ておらず、名前に色を入れているのも余計に分かりづらい。一気読みしないと分からなくなるのが残念な点。全23巻とそこそこ長いですけど。
ところで、陰謀論って言葉あまり好きではなく、陰謀と言った時点で馬鹿のレッテル貼られるんですよね。でもこれって言い方を変えると裏工作、ロビー活動、根回しなんですよ。普通に一般レベルでもありますし大なり小なりかかわってますし、やってますよね?
プラネテス / 幸村誠
SFニュースタンダード登場!! 400万年を経て人は地上より飛び立った。この宙(そら)は人の強さを試す。
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紹介文短か!SFってことしか言ってない。ということで補足しまと、宇宙ゴミ(デブリ)回収業者である青年ハチが宇宙飛行士になっていく物語。なんだけどオムニバスというか主人公はコロコロ代わっていきます。そこは悪いところではなくキャラを深掘りしてくれるので、より重層的になって面白くしています。個人的に群像劇は好きなので。宇宙を舞台にしているだけで、そこまでSFがメインではないです。
人生訓というか語る系のお話なので合わない人には合わないかも。実際、友人におすすめしたけど全然でした。歳をとって経験を重ねると何青臭いこと言ってんだってなるかも。十代二十代の若人向けなんですかね。読んだのも二十歳くらいでしたし。全4巻とさくっと読めますし、いろいろと考えさせるストーリーが好きな方におすすめです。
読んだ頃は新人でしたが今では売れっ子。今連載している「ヴィンランドサーガ」も面白いです。
チャンネルはそのまま! / 佐々木 倫子
連続TVドラマ化!ローカルTV局コメディ
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雪丸花子は札幌のローカルテレビ局、北海道☆(ホシ)テレビの新入社員。
いきなり報道部で緊迫の大雨・生中継デビューするが、奇跡のハプニングで視聴者を釘づけに!?
謎の「バカ枠」で採用された花子は、会社のお荷物か、それとも最強のエースか。
見逃し厳禁のお仕事コメディー、“放送開始”!
全然ローカルでなかったですが、正月休みに読むにはちょうど良い長さと内容でしたので紹介します。
知らなかったのですがドラマ化もされ100万部も売れているのですね。。作者は「動物のお医者さん」で有名な佐々木倫子さんなのでさもありなんですけど。
シリアス展開、お涙なし(ちょっとはあるか?)の王道コメディ。高尚なことを言うでもなく読んだからどうということもありません。完全なエンタメ作品。あえて言えば、もっと軽く考えてお気楽に生きよう、でしょうか?
決してけなしている訳ではなくむしろ絶賛。笑わせるって簡単なようで一番難しいことだと思ってますので。
はじめアルゴリズム / 三原和人
老数学者・内田豊は廃校で出会った、小5の少年・関口はじめと。はじめは、数学において天才的な才能があった。内田は彼の才能に惚れて、彼を導いていくことを勝手に決心したのだった・・・。足す足す引く引くワクワクドキドキ。ワンダーボーイ、数字と一緒に世界を大冒険。数字を見るのが少し楽しくなる成長物語。数学と天才が嫌いじゃなくなります。
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数学を主題においた、なかなか挑戦的、意欲的な漫画。すごく面白いという訳ではないのだけど、なんとも不思議な読後感。なんとなく世界が分かったような(何も分かってない)すこし賢くなったような(まったくそうでない)。題材は難しそうですが絵柄がやさしく小難しいこともなく読みやすいです。これを読むと数学という認識がすこし変わって、世界の見え方も変わったらいいなあ(バカ)。
私事ですが、中学までの数学は割と好きで特に図形問題なんかはパズルのように感じていてテストでは稼ぎ頭だったんですよね(遠い目)。三角関数、所謂さいんこさいんたんじぇんとですわ。この辺りからちんぷんかんぷんというか理解できず覚えゲーになっていわゆる勉強になりました。天才まではいかなくとも人並みになりたかった。