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ジムニーシエラ JB74W:自作センターコンソールテーブル&ボックス - Fulmando Blog

ジムニーシエラ JB74W:自作センターコンソールテーブル&ボックス

2021.12.02 Thu | CAR

ジムニーは室内が意外と低く、車内で何かするには前席となります。そこでセンターコンソールにテーブルを作ってみました。

開発に至った経緯

コロナになってから家でじっとしているのも気が滅入るので、週に何回か近くの広場で昼食を取ることが日課になっていたのですが、冬になり外では寒くなってきたので車内(座席)で食事が出来るよう簡易なテーブルを100均の素材で安く作ってみました。

元は友人がジムニーで仕事をする時、マウスパッドを操作する場所がないということで何か良い方法が無いか相談されたのがきっかけ。もともと持っていた「収納ボックス」がちょうど良さそうなサイズだと測ってみたらジャストサイズ!で、出来たのがこれ。

マウスパッドにどないでしょ。幅が心許ない?

マウスパッドだけだと物足りない(マウス使わない)ので、重ね置くことが売りである「収納ボックス」を活かして、軽食を食べる時のテーブルや、ちょっとした収納にもならないかと考案してみました。

試作段階:「収納ボックス(浅型)」を重ねると一人分の軽食なら十分。枠があることでゴミなどが散らばらなかったり、汚れても取り外せるので掃除も楽。

置きかた次第で使い方は無限(嘘)!気に入ったら追加購入しましょう。
ただ、いつ仕様が変えられるか分からないのでまとめ買いをオススメします。というのも以前とR(角の丸み)が異なってました。(なんてことをするんだ!まあ、おかげで剛性は高くなったけど)

「収納ボックス」で深さを変えることも。使い道?知りません。
「収納ボックス」を逆さに置けばテーブルの高さを変えることができます。

素材

安く仕上げるのに100均(DAISO)に拘りましたけど、質に拘るならMUJIやらホームセンターなどで買い揃えても。試しでやるには安く済ませて、気に入ったら高いものでさらに改良というのがDIYの定番。

  • DAISO:積み重ね収納ボックス(深型、15.2cm×21.5cm×16.3cm)
    半透明でも白でも。白で仕上げるのならもちろん白。半透明は試作をするのになにかと便利です。
  • DAISO:積み重ね収納ボックス(各種)
    必要なサイズをお好みで。
  • DAISO:合板(厚さ5mm以上、210×150mmほどの平板)
    加工のし易さと安さで合板にしましたが、大きささえ合えば素材は何でも。

塗装する場合

  • DAISO:ラッカースプレー つや消し黒(色はお好み)
    100均の塗料はいまいちでしたが、、買わない方がいいです!他のちゃんとしたメーカーと比べてかなり剥がれ易いです。あまり触れないモノであればまだ使えますが、私はもう使わない。
  • ミッチャクロン
    今回ケチって使わなかったのですが足付けしても簡単に剥がれてきました。
    下地に使った100均ラッカースプレーが原因?洗浄が足らなかった?
    【追記】必須!強めの負荷を掛けると簡単に剥がれます。
  • NX ラバーチッピング ブラック NX483
    車内の雰囲気に合わせたければこれ。インナーパネル風に塗装できます。

作り方

難易度:★★☆☆☆ 時間:1~3時間(塗装・乾燥時間含まない)

時間に幅があるのは道具の有無によるためです。道具が揃っていれば1時間もかかりません。実際ほとんどの時間はどうカットするかで予めサイズが分かっていれば作業としても難しくないです。

土台

カット採寸:単位はmm。計算合わないのは加工のズレ(汗)傷つかないように角を丸くしましたがお好みで。
  1. 個体差もあるので段ボールなどで型を取って試す
  2. 1の型を使ってカットする箇所を油性マジックでなぞる
  3. ハサミやスチロールカッターですこし小さめ(重要)にカット
  4. ミニルーターやヤスリで微調整および角取り
  5. ヤスリ(#800)で仕上げ
  6. 下地処理(ミッチャクロン塗布)
  7. 艶消し黒スプレーで塗装
  8. ラバーチッピングで塗装し凸凹を付けて完成
  9. 余裕があればクリアで塗膜保護

最低1〜4で完成。機能だけならこれで事足ります。結構ぶ厚いのでカットするのは思った以上に手強いです。特にRの部分は工具ないとかなり難しく「ミニルーター」があるとかなり捗ります。これからDIYをしようと思っている方は何かとお世話になるのでオススメ。そんなに高いものでもないですし。あと「スチロールカッター」。さすがに切れ味が悪く(1.7mmほどのプラをカットするので当たり前)あせると線が切れてしまいますがざっくりとカットするには便利。ハンダゴテがあればこちらのが良いかも。

残りの5〜8は塗装なので塗装しない方は読み飛ばしてもOKです。
5:今回は、粗が分かりづらいつや消し黒なので#800程度で大丈夫(個人の感想)。
6:ポリプロピレン(PP)は塗装しづらい素材でミッチャクロンなどで下地処理が必要。処理しないと簡単に剥がれます。今回、この工程を飛ばしてしまったので参りました。。
8:「NX ラバーチッピング ブラック NX483」は良くできていて、純正品とまではいきませんが仕上がりがワンランク上げてくれました。6は「ラバーチッピング」だけだと必要以上に凸凹になるのと経済的な理由です。
9:そこそこ触れるモノなのでやっておいた方がいいのですが、ラバーチッピングの良さが無くなってしまうので止めておきました。

天板(繋ぎ)

ボックスとボックスを繋ぐための天板。見た目にも大きく寄与しますので、仕上がりを丁寧にすると良くなります。
今回は合板にしましたが、もっと良い木材を使っても良いですし、木材以外でも何でもOK。皮も良さそうですね。ちなみにDAISOは安いだけあって柔らかすぎました。加工はし易かったですが。

  1. 合板をボックスのサイズに合うようにすこし大きめにカット
  2. 縦横がピタッとくるまでヤスリで調整
  3. 角のRは慎重にカットしヤスリで少しずつ様子を見ながら調整
  4. 仕上げに「ターナー色彩 アンティークワックス(ジャコビーン)」を塗布

1、2:後でヤスリなどで調整することを考え大きめにカットし、少し削っては確認、削っては確認と慎重に合わせていきます。
3:削るところをペンなどで塗り、塗りが無くなるまで削ると削り過ぎることを避けられます。
4:今回、仕上げはアンティーク調にしましたが、ニスで艶を出しても良いです。木材は何もしないと湿気などで腐ってきますので何かしら処理はしておいた方がいいかもしれません。

工具

  • ノコギリ
  • ハサミ(大きめ)
  • ミニルーター(時間短縮)
  • スチロールカッター、ハンダゴテ(あれば)
  • 定規
  • 油性ペン
  • 紙ヤスリ(成形用#180、240、仕上げ#600、800)
  • ヤスリの当て木(余った木材でもOK)

真っ直ぐカットするにはカッターが最適なのですが、今回は硬すぎて無理です。なので、ハサミなどでざっくりとカットしヤスリなどで整える事になります。これがなかなか面倒かつきれいに出来ない。感覚でやっていると錯覚なんかどんどんずれてくるので定期的に定規などで確認してください。

今後の改良点

テーブルの水平化

このテーブル、水平ではなく後ろに傾いています。何故ならセンターコンソールがそもそも傾いているから。なら、底の方を斜めにカットすれば良いのですが、今度は高さが足りません。すでにトランスファーレバー(二駆四駆の切替え)にギリギリ当たるかどうかのサイズで、ハンドブレーキ(根元ではなく先)に至っては完全に当たってます。まあ支点が増えて安定しているともいえますが。

どうしても水平に拘るのであれば、底に下駄を履かせるしかないです。
ただ、収納しづらくなるのでこの辺にしておこうかと。そんなに使うのか?という疑問もありますし。

追記:早速、解決させました。

干渉箇所の保護

溝ゴム(1.7mm幅が挟めるサイズ)で干渉しそうなところを保護しました。本当はハンドブレーキのところも必要なのですが見た目よくないので止めました。

ハンドブレーキの干渉が無い(引いてない)とすこし浮いてしまいますので、干渉しそうな箇所に溝ゴムなどで念のためボディを保護します。溝ゴムの参考にアマゾンのリンクをいれましたがホームセンターのが安くてもっと細かい単位(10cm/30円くらい)で売ってます。気になる方はどうぞ。

ラバーチッピングの問題

これが一番わかりやすいかな?ちょっと良い写真ないです。

仕上がりは気に入っているのですが、塗装が難しく均一に仕上がりません。
コツは最初のひと吹きは捨て(スプレーの出方の確認と目詰まりの回避)。同じ方向、距離、スピードで躊躇わず同じリズムで一気に吹き付ける。匂いがきつくいかにも不健康なので塗装ブースがなければ屋外ですることをオススメします。

考えたら当たり前なのですが、凸凹かつゴム弾性なので埃が付きやすく落としにくい。ティッシュで乾拭きするとえらいことになります。少し濡らしたティッシュか布で押し洗い。ゴシゴシ洗いはNG。

似たような商品で「チッピング ブラック 黒 凹凸チッピング塗料 420ml NX83」があるのですが、こちらのがラバー(ゴム弾性)で無いので良いのかもしれないです。

置き場所

思いつきで始めたにしては上手くいったと思うんですけど、これ結構嵩張るんですよね。やはり折りたたみ式のが良かったか?